夏野菜の育苗を始めたいけど、まだまだ寒い。踏み込み温床で温度を確保!
2024年。2月には途中5月並みの気温の日もありましたが、ここ数日は日中こそ15℃くらいまで気温は上がりますが、最低気温は1℃~5℃くらいの日が続き、週間予報を見ても3月中旬くらいまではほぼ同じような気温が続くようです。
先週、ビニールトンネルを作り種まきを行いましたが、1週間たっても全く芽が出る気配がなく、発芽の為の温度対策が必要と思い、踏み込み温床にチャレンジすることにしました。
↓先週行った育苗の方法はこちら
踏み込み温床は熱源を利用せず、温度を確保する先陣の知恵
踏み込み温床は大正時代から取り入れられた農業技術で、微生物が有機物を発酵する際に出る発酵熱を利用し、育苗する技術です。
発芽、育苗にホットカーペットを使っている人も多いと思いますが、そのホットカーペットを畑で自然の力で作るというイメージです。
温床は作って3~4日で温度上昇が始まり、約1週間くらいは温度が上がり続けるようです、その後、20日目くらいまでは温度が安定し、20日以降は下がってくるようなので、切り返し等を行いさらに発酵を進めるという流れです。
温床づくりに使用した材料
- 落ち葉(広葉樹)
- コーランネオ
- 米ぬか
- 発酵鶏糞
- もみがら(温床の見栄えをよくするため)
落ち葉は畑の隣の林の中から拾ってきました。今年落葉した新しい広葉樹の落ち葉を集めました。
針葉樹の葉っぱは分解されにくいようなので、艶のある広葉樹の葉っぱを集めた方が良いようです。
60cm四方の温床を作るのに、写真の落ち葉を2~3セット投入しました。
コーランネオは発酵促進を促すための微生物資材です。Amazonで700円程度で購入できますので大変リーズナブルです。どれほどの効果があるか?はわかりませんが、米ぬか単体で発酵させるよりは分解が早く、温度上昇が期待できるのではないか?と思います。
ちなみに、近くのホームセンター3件回りましたが、このような微生物資材を取り扱っているところはなかったので、手に入れるのであればネットの方がよさそうです。
踏み込み温床づくりの手順
●温床用のスペースづくり
先週苦労して作った、育苗用のトンネルを解体し、写真のように畝の一部を掘り下げ、温床用のスペースを作りました。
農家の方はベニヤ板などを使い、箱のように四方を囲っていますが、これでも十分事足りるのではないか?と思います。
掘り下げた深さはおおよそ20cmくらいです。
●落ち葉をひたすら踏みまくる
写真のように落ち葉を入れ、米ぬか、コーランネオ、鶏糞を振りかけ、手で軽く拡販した後ジョウロでたっぷり水をかけて踏んでいきます。
落ち葉はかなりボリュームがあるので、一度に全部投入するのではなく、温床のスペースに入る分くらいを数回に分けて入れます。
落ち葉を入れる→米ぬかをまぶす→水をかける→踏むを繰り返します。
落ち葉を踏む際ですが、「もも上げ」のように大きく足踏みするのではなく、かかとを浮かす感じで小刻みに踏んでいく感じです。
●踏み終わったら土はかけずにもみ殻をかけて見栄え改善
踏み込みが終わったら土を軽くかけた方が発酵が進むと思いますが、温床の再利用のことも考え、(夏野菜のマルチに使用したい)土をかぶせるのは辞めました。
写真ではわかりにくいですが、落ち葉に土が付いて見栄えがすこぶる悪いので、見栄え改善を目的にもみ殻でふたをすることにしましたが、これは「保温」や「乾燥防止」にもつながるので、我ながら良いアイディアなのではないか?と思います。
微生物が活動するにはある程度の温度の確保が必要なので、もみ殻でふたをすることで夜間でも温度をキープし微生物が活発に働いてくれるのではないか?と思います。
●こんな感じに仕上げました
本当なら60cm×2mの畝全体を温床にしようと思ったのですが、落ち葉を集めるのがだいぶかったるく、これでもトンネル内の温度を十分保つことができるのではないか?と思い、真ん中は畝をそのまま残しました。ここに一本ネギやニラ等を直播して育苗しても良いかもしれません。
●トンネルはビニールと100均の不織布でがっちり保温
写真はわかりにくいかと思いますが、穴あきのビニールでトンネルを作った後、100均(Daiso)で購入した不織布をかけ、保温効果を高めています。
ダンパーも写真のようにちょうどよい位置に設置し、トンネルを開けて水やり等をする際邪魔にならないようにしました。
効果はどれほどか?
週末にしか菜園に行けないので日々の温度を確認することはできませんが、定期的に温床の温度を確認してみます。
このブログを更新することができれば、更新して報告したいと思います。
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