キャベツ。突然の病気トラブル(軟腐病?!)
皆さんこんにちは!
私の住む地域では、桜の散り始め、すっかり春本番。不安定だった3月の気候も落ち着き、日中は過ごしやすい安定した気温が続いています。
春の雨は植物たちにとって恵みのようで、雨が降るたびにぐんぐん気温が上がり、畑の野菜たちもグングン成長している気がします。
今週は大きな農作業はなかったのですが、収穫や病気対策等それなりにいろいろやってきました!
- スナップエンドウ:少しずつですが、ぷっくりした実をつけ始めました。
- ブロッコリー:蕾が開いてしまっていて。。急ぎ収穫しました。
- リーフレタス:ちょうどよく毎週一週間分を摘み取っています。
- パセリ:こちらも毎週適度に収穫でき、サラダ少しずつ添えています。
- キャベツ:軟腐病が・・・
庭のプランター栽培も順調です。
水菜がわさわさと茂っているので、1週間分ほどたっぷり収穫しました。畑のリーフレタスとパセリと一緒に毎朝サラダとして食べています。
来週あたりには、プランターで育てている小カブの「二刀」も収穫サイズになりそうで、今から楽しみにしています。
【キャベツ異変】これって軟腐病? 見分け方と対策、食べられる?
さて、今週の畑でちょっとした事件がありました。キャベツです。
先週1株収穫したばかりで、冷蔵庫にはまだストックがあったので、今週は収穫する予定はありませんでしたが、2株ほど、どうも様子がおかしいのです。外側の葉がなんだか元気がなく枯れかかっており、葉色も悪くなっています。
「これは何か問題が起きているかも…」と思い、急遽収穫してみることに。
↓写真を撮り忘れてしまったので、ネットから似たような写真を引っ張りました
考えられる病気:軟腐病の可能性大
キャベツはかかりやすい病気もいくつかあります。
- べと病
- 菌核病
- 軟腐病(なんぷびょう)
- 根こぶ病
- 黒腐病(くろぐされびょう)
- 黒斑細菌病
- 萎凋病(いちょうびょう)
- バーティシリウム萎凋病
- 尻腐れ病・株腐れ病
- 苗立枯病
- 黒すす病
今回の症状を見ると、キャベツの下葉(地面に近い部分)から腐ったようになっていました。特に、収穫したキャベツの玉の一部(1/3くらい)が、黒っぽく、触るとドロっとした感じで腐って、独特の嫌な臭いがしました。
この症状から考えると、軟腐病(なんぷびょう)の可能性が極めて高いと思われます。
知っておきたいキャベツの病気「軟腐病」】
キャベツを育てている方は、ぜひ知っておきたい病気の一つです。
- 原因:細菌( Erwinia carotovora subsp. carotovora など)によって引き起こされる病気です。土壌中に普通にいる細菌ですが、特定の条件下で悪さをします。
- 症状:地面に近い部分や、結球の内部から腐敗が始まります。独特の強い腐敗臭を放ちながら、組織がドロドロに溶けるように腐っていくのが特徴です。
- 発生しやすい条件:
- 高温多湿:特に梅雨時期や、台風などで雨が続いた後に気温が上がると発生しやすくなります。
- 傷口からの侵入:害虫(ヨトウムシ、アオムシなど)の食害痕や、管理作業中の小さな傷から細菌が侵入して発病することが多いです。
- 窒素肥料の過多:葉が軟弱に育ち、病気にかかりやすくなります。
- 水はけの悪さ:土壌が過湿状態だと、病原菌が活動しやすくなります。
- 似た病気との違い:
- 黒腐病:同じく細菌性の病気ですが、主に葉の縁(ふち)からV字状に黄色く枯れ込み、葉脈が黒くなるのが特徴です。腐敗臭は軟腐病ほど強くありません。
今回は、春の雨が続き、気温も上昇したので病気が発生しやすい環境だったのだと思います。だま、残り2株畑にありますが、今のところ症状はなく青々しています。
腐った部分を取り除いて…食べる?食べない?
さて、収穫した軟腐病(と思われる)キャベツ。玉の1/3ほどが腐っていましたが、残りの部分は見た目には問題なさそうです。
とりあえず、腐敗している部分とその周辺を大きく切り落とし、残りのきれいな部分をよく洗って食べることにしました。(今回は自己責任で判断しました)
手持ちの薬剤でできること
畑に残っている他のキャベツへの感染が心配です。予防のために薬剤散布を検討しました。
ただ、手持ちの殺菌剤が「STダコニール1000」と「ワイドヒッター」の二つのみ。どちらもキャベツのべと病などには登録がありますが、残念ながら軟腐病への適用はありませんでした。
本当は軟腐病に適用のある薬剤(例えば、銅を含むZボルドーやコサイド3000など。有機JAS適合の銅剤もあります)を使用すべきなのですが、今回は手持ちがなかったため、あくまで他の病気(べと病など)の予防も兼ねて、住友化学園芸のワイドヒッターを散布しておくことにしました。
今回は適用外の薬剤散布をしましたが、今後、軟腐病が多発するようなら、適用のある薬剤の準備も検討したいと思います。
【ホームタマネギ】収穫間近に「さび病」発生!
もうすぐ収穫できそうなホームタマネギにも、ちょっとした問題が…。葉にオレンジ色の小さな斑点が出てきました。さび病です。
やはり、春の長雨と気温の上昇で、病原菌(カビの一種)が活動しやすくなっているようです。さび病は、ひどくなると葉が枯れてしまい、玉の肥大にも影響が出ます。
こちらも手持ちの薬剤で対応できるものを探し、「ワイドヒッター」を散布しました。
散布後、気のせいかもしれませんが、オレンジ色の斑点が少し薄くなったような…?効果があったのかもしれません。しばらく様子を見守りたいと思います。
【スナップエンドウ】収穫はまだ少し…病気予防をしっかりと
今週あたりから本格的な収穫が始まるかな?と期待していたスナップエンドウですが、収穫できたのはまだ5個ほど。もう少し時間がかかりそうです。
ただ、株自体はとても元気で、葉がかなり茂ってきました。葉が込み合ってくると風通しが悪くなり、「うどんこ病」が発生しやすくなります。葉の表面に白い粉をまぶしたようなカビが生える病気です。
スナップエンドウに発症しやすいうどん粉病とは?原因、対策、予防についてのまとめ
そこで、うどんこ病の予防として、「カリグリーン」を散布しました。カリグリーンは、炭酸水素カリウムを主成分とする、有機JAS規格でも使用可能な農薬です。うどんこ病の菌に直接作用して効果を発揮します。
合わせて、少し葉を整理して風通しを良くすることも、病気予防には大切です。
【ジャガイモ・そら豆】ぐんぐん成長中!アブラムシ対策も忘れずに
ジャガイモとそら豆は、目を見張る勢いで成長しています!葉の色も濃く、すこぶる順調に育っています。
ただ、暖かくなると出てくるのが「アブラムシ」。新芽やつぼみにびっしり付いて、植物の汁を吸って弱らせるだけでなく、病気を媒介することもあります。ジャガイモは昨年モザイク病にかかってしまいました。
そんな昨年の反省も踏まえ、アブラムシ対策として「アーリーセーフ」を虫が付く前から散布しています。これは、ヤシ油由来の成分でアブラムシなどを物理的に窒息させるタイプの農薬で、こちらも有機JAS適合資材です。使用回数制限がないのも嬉しいポイント。
昨年のそら豆はかなりアブラムシがたくさんついたのですが、早いうちから定期的にアーリーセーフを散布しているからか?今のところ一匹もついていない印象です。
【キュウリ】まさかの全滅…失敗から学ぶこと
先週、期待を込めて植え付けたキュウリの苗ですが…残念なお知らせです。なんと、1株を残してすべて枯れてしまいました。
植え付け時に、コガネムシの幼虫対策の薬剤は使用していたので、コガネムシが原因ではなさそうです。枯れた苗を抜いてみても、根が食われたような跡もありませんでした。
考えられる原因としては、
- 苗が小さすぎた:実は、定植適期より少し早い、小さめの苗でした。根張りが十分でなく、畑の環境変化に耐えられなかったのかもしれません。
- 定植後の低温:植え付け後に冷え込んだ日があったので、小さな苗には厳しかった可能性があります。
原因ははっきりとは分かりませんが、いずれにしても、ショックです。
ですが、落ち込んでばかりもいられないので、リカバリー作戦開始!
家に余っていた昨年使用したキュウリ「つけみどり」の種があったので、急いでポットに蒔きました。今から育てて定植が間に合うか分かりませんが。。
もし間に合わないようであれば、最終手段としてホームセンターで苗を購入することも考えます。
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