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緑肥作物とは?土壌改良、減肥、無農薬栽培。様々な活用方法を紹介します!

緑肥作物の活用方法、効果等についてまとめてみました!

緑肥作物で土壌改良

緑肥作物は肥料の材料として育てたり、土壌改良や病害虫予防に役立てる為に育てるマメ科やイネ科の植物です。緑肥作物の中にはムギ等、食べることができるものもありますが、基本的には食べることを目的にはしていません。緑肥作物は地上部を刈り取って天然マルチに使用することができます。栽培後は根を地中に残しておけば、微生物が分解し、根があった部分が空洞になりますので、水はけや通気性の改善に役立ち、微生物の住みやすい環境になり、土壌の団粒化が進みやすくなります。また、菌根菌の作用で、リン酸などが供給されやすくなるなどの効果もあるようですが、これについては別途調べてみないとそのメカニズムがよくわかりません。

イネ科の緑肥作物は土を耕す

イネ科の緑肥作物は大量の根に根を張る為、土を耕すことに役立ちます。イネ科の緑肥作物を育てることで土壌が団粒化が自然に進み、植物が健康に育ち、病害虫の少ない土壌になっていきます。緑肥作物をセレクトする際ははじめはイネ科の緑肥作物。次にマメ科を植えるのが良いようです。イネ科の根が固い土をほぐし、畑を耕してくれます。イネ科ならライムギがエンバクが良く、マメ科ならクリムソンクローバーが緑肥作物としては一般的に使われているようです。

春夏向きのイネ科の緑肥作物

ソルゴー
トウモロコでシの仲間で光合成の能力が高く、生育は旺盛。土壌改善や害虫防除などの効果が期待できるようです。草丈が高くなる品種もあるようなので、都度カットし、天然マルチとして使用するのが良いようです。センチュウにも効果がありネグサレセンチュウ、ネコブセンチュウを抑制することができるようです。Amazonでの種の購入はこちら

ギニアグラス
ソルゴー同様、ネグサレセンチュウ、ネコブセンチュウの抑制に効果的があるようです。茎が細いので簡単に破砕できるのが特徴のようです。生育は旺盛で雑草を抑え込む効果もあるようです。

秋冬向きのイネ科の緑肥作物

エンバク
痩せた畑でもよく育ち、寒さにも強いとのことです。土壌改善や敷き藁、障壁等に利用することができます。草丈は60~160cmと大きくなるので、カットしながらマルチに使い、小さく管理するのが良いようです。ネグサレセンチュウ、ネコブセンチュウの抑制に効果的があるようです。Amazonでの種の購入はこちら

ライムギ
ネグサレセンチュウ、ネコブセンチュウの抑制に効果的があるようです。草丈は130~180cmと高くなるので遮光にも利用されるようですが、基本的にはエンバクと同じように利用すればよいと思います。Amazonでの種の購入はこちらはこちら

コムギ
寒さに強く、寒冷地でも育つのが特徴のようなので、寒冷地でイネ科の緑肥を育てるのであればムギがよさそうです。草丈は1m程度とエンバクやライムギよりは小さい植物のようです。

マメ科の緑肥作物は土を肥やし、排水性を改善する

マメ科の植物には根粒菌が寄生し空気中の窒素を固定するという特徴があります。その為、マメ科の植物を育てると次第に土が肥沃になり、少ない肥料でも作物が育つ畑になっていくというメリットがあるようです。肥料過多は害虫や病気を招くので、マメ科の緑肥作物をうまく使い、少ない肥料で野菜をうまく育てるには有効と思われます。また、マメ科の緑肥作物は「深根性」で太い根を地中深く張る為、排水性の改善に役立つことが多くの本に書かれています。特に、セスバニアは根を深く伸ばす特徴があるようで、土壌の固くなっている耕盤層にも達し、穴をあけることで排水性が良くなるようなので、排水性が悪いという土壌にはセスバニアを大きく育てることが有効かもしれません。また、一度空いた穴は5~6年はふさがらないとのことなので、一度育てれば排水性改善効果は持続するかもしれません。

春夏向けのマメ科の緑肥作物

クロタラリア
草丈が2m以上になり茎も太くなるようです。また、ネコブセンチュウの減少にも効果があるとのこと。窒素固定能力も高いようなので、しっかり栄養を蓄えてくれそうです。一方寒さには弱いようなので寒冷地ではこれを選ばない方が無難化と思います。また、成長すると木のようになるようなので柔らかいうちに刈り取った方が良いようです。

セスバニア
こちらも草丈が2m以上になるようです。水はけの悪い土地を好むようなので、田んぼのような土地の排水性や通気性を高める為の土壌改良に使われるようです、また、耕盤力も強いようなので、排水性の改善を目的にするのであれば、有効な緑肥作物のように思われます。セスバニアもクロタラリアも窒素固定能力はレンゲの3~4倍もあるということなので、レンゲを使うよりはこの二つのどちらかの方が良いと思われます。

秋冬向けのマメ科の緑肥作物

クリムソンクローバー
四つ葉のクローバーが有名ですが、白クローバーはランナーで増えるようなので、畑中に広がってしまうようです。こちらのクリムソンクローバーはランナーでは増えないようなので、白クローバーより管理が楽そうです。酸性土壌や湿気には弱いとのことです。Amazonでの種の購入はこちら

ヘアリーベッチ(和名:ビロードクサフジ)
ツル性で地面を這うようにツルや葉を伸ばし、広がるようです。また、根から他の植物の発芽を抑える物質を出すアレロパシーという作用があるようで、雑草の発生を抑えるとのことですが、広がりすぎると他の作物の生長にも影響を及ぼす可能性があるようです。どんな場所でもよく育つので育てやすいですが、うっかりすると畑に広がってしまう様ですので注意が必要です。5月頃になるとぐんぐん繁茂するようですが、ヘアリーベッチの上に乗り、足で踏みつけてカサを減らし、そのまま有機物のマルチとして利用すればよいようです。Amazonでの種の購入はこちら

カラスノエンドウ
カラスのエンドウはいわゆる雑草のようで、温暖な地域の空き地等に普通に生えているようです。エンドのような莢が成るようですが、マメが黒いので「カラス」と呼ばれているようです。ツル性の植物ですがツルはあまり伸びないようです。窒素固定能力は高いということですが、なんだか微妙です。

緑肥作物の土壌改良以外の利用

1、マルチとして利用する

エンバク等の麦類は穂が出る前に刈り取って束ねて天日で干せば「わら」になります。いろいろな農業本に「わら」の活用がありますが、ホームセンターで買うと高いですし、稲作農家の知り合いもいないので、麦類を育てて自作するのもよさそうです。また、刈り取った残渣を畝や通路に敷くことで様々な効果を得られるようです。その効果をまとめると下記です。

  • 土の乾燥を防ぎ、適度な湿度と温度を保つ
  • 土壌微生物が住みやすくなり、増える(団粒化が促進される)
  • 益虫の住処になり害虫の被害が軽減される
  • 泥跳ねを防ぎ病気予防に役立つ
  • マメ科の残渣は敷いておくだけで窒素分を豊富に含んだ肥料となる

2、肥料として利用する

肥料として利用する際は茎や葉が十分養分を蓄えた際に刈り取るのが最も効果的なようです。具体的には開花前が最も養分を溜め込むとのこと。養分を十分吸収した時に刈り取り、細かく粉砕して畑にすき込むと肥料として利用できるようです。草マルチとして利用した後すき込む際は十分に朽ちてから土にすき込んだ方が良いようです。青刈りですき込む際はすぐに野菜を植えつけると生育障害がおこりやすいとのことなので、土の中で十分分解されてから植えつける必要があります。4週間以上は分解に時間を要するようです。

3、堆肥として利用する

腐葉土を作るイメージで、堆肥枠やコンポストに入れて仕込めば、栄養を豊富に含んだ堆肥を作ることができます。腐葉土には栄養がほとんど含まれていないようですが、緑肥作物の腐葉土は栄養が含まれるということかと思います。

4、害虫防除に利用する

イネ科の緑肥作物は背が高くなる為、風よけや飛来する害虫が野菜につくのを防ぐためのバンカープランツとして利用ができるようです。通路だけではなく、畑をイネ科の緑肥作物でぐるりと囲んだりもするようです。イネ科の植物にはアブラムシが集まりやすいとのことですが、同時にテントウムシやヒラタアブ等の益虫も呼び寄せるということですので。近くに植えた野菜にはアブラムシがつきにくくなる効果があるようです。ウイルスを持ったアブラムシが先にバンカープランツを吸汁すると、ウイルスがバンカープランツに移り、その後野菜を吸汁しても、病気は映らないとのこと。また、エンバク等はセンチュウを減らす効果もあるとのこと。

5、クリーニングクロップとして利用する

イネ科の緑肥作物は土に過剰に過剰にたまってしまった肥料を吸い取るという目的にも使用されるようです。その場合、肥料をたっぷり吸った緑肥作物を畑に戻してしまうと、肥料となってしまうため、刈り取ったものは土に戻さず、畑の外で処分することが必要です。

イネ科の緑肥作物はカルシウムやカルシウムと結合したリン酸は吸収できないようなので、栄養素の中でもカルシウムを除去することができないようです。リン酸等が過多になっている可能性がある土壌リセットをするのであれば、「ソバ」と「ヒマワリ」が良いようです。注意天としてはソバは花が咲く前に刈り取る必要があるようです。

まとめ

こちらの記事は専門家でもなんでもない私が、自分なりに勉強した内容をアウトプットしているものですので、内容については参考程度にとどめていただけたらと思います。また、記載内容も私が勉強している中で情報がアップデートされたら都度変更していく可能性もありますのでご承知おきください。

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