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家庭菜園で使える安全な除草剤の選び方【カインズ商品も紹介・解説】

初心者必見!農地用除草剤の種類と効果的な使用方法

皆さんこんにちは!

冬になり、雑草の勢いも衰えていますが、ふと、来年は除草剤を使ってみようかと思い、いろいろ調べてみました。

カインズへ行ってみると、様々な除草剤が販売されていて・・・

何を買ったらよいのか?正直わかりません。

除草剤は大きく分けて、農地用と非農耕地用に分類され、もちろん畑で使用できるのは農地用の除草剤です。

カインズの売り場

カインズの売り場も、農地用非農地用の除草剤は分けて販売されており、写真の売り場が農地用に使える除草剤になります。

カインズのPBの除草剤が一つ見切れてしまっていますが、これですべてだと思います。

やはり、「定番」といわれる除草剤がしっかり品ぞろえされています。。

カインズで販売されていた除草剤をそれぞれ調べましたが、初心者は有名どころから選ぶのが無難だと思います。

有名除草剤のそれぞれの特徴と違い

CAINZにはたくさんの除草剤が販売されていますが、その中から6種類(ハイフーノン、ザクサ、ラウンドアップマックスロード、バスタ、ゴーゴーサン乳剤、フリーパス)に絞り特徴を比較します。それぞれの有効成分、作用メカニズム、適用範囲、安全性などを詳しく解説し、購入時の評価ポイントも紹介します。


1. ハイフーノン

  • 有効成分:グルホシネートP
  • 作用メカニズム
    • 光合成を阻害し、雑草の葉や茎から吸収されて枯死させます。
    • 非選択性で、根まで枯らす効果は限定的です。
  • 特徴
    • 速効性が高い:数日で効果が現れる。
    • 環境や人、ペットに対する安全性が高い。
    • 土壌で分解が早く、後作物への影響が少ない。
  • 適用雑草:一年生雑草、根浅い多年生雑草。

2. ザクサ

  • 有効成分:グルホシネートP
  • 作用メカニズム
    • ハイフーノンと同様に光合成を阻害し、雑草の地上部を速やかに枯らします。
  • 特徴
    • スギナなどの多年生雑草にも対応可能(根への効果は限定的)
    • 効果が速い一方で持続性が短く、短期的な防除向け
    • 土壌中で速やかに分解され、環境負荷が少ない。
  • 適用雑草:一年生雑草、多年生雑草(特にスギナなどの難防除雑草)。

3. ラウンドアップマックスロード

  • 有効成分:グリホサート
  • 作用メカニズム
    • 全身移行型で、葉や茎から吸収され、植物全体に行き渡り根まで枯死させます。
    • EPSPS酵素を阻害し、アミノ酸合成を止めることで植物を枯らします。
  • 特徴
    • 根まで確実に枯らす効果がある。
    • 効果の発現はやや遅く、1~2週間程度かかる。
    • 持続性が高く、再発を防ぐ。
    • 土壌中で速やかに分解されるため環境負荷が少ない。
  • 適用雑草:一年生・多年生雑草、根深い雑草(セイタカアワダチソウ、スギナ)。

4. バスタ

  • 有効成分:グルホシネートアンモニウム
  • 作用メカニズム
    • 光合成を阻害し、地上部の植物を速やかに枯らします。
    • 根への効果は限定的。
  • 特徴
    • 速効性が高く、数日で枯死効果が現れる。
    • 環境安全性が高く、家庭菜園から農地まで幅広く使用可能。
    • 土壌中で速やかに分解される。
    • 根深い多年生雑草の再発リスクがある
  • 適用雑草:一年生雑草、根浅い多年生雑草。

5. ゴーゴーサン乳剤

  • 有効成分:ペンディメタリン
  • 作用メカニズム
    • 発芽前処理型で、雑草の種子が発芽するのを抑制します。
    • 土壌表面に薬剤層を形成し、雑草の成長を阻害します。
  • 特徴
    • 発芽前に散布する必要があるため、既存の雑草には効果がない。
    • 持続性が高く、1~2ヶ月間雑草の発生を抑制。
    • 土壌中に安定してとどまり、適切な効果を発揮。
  • 適用雑草:一年生雑草、広葉・イネ科雑草。

6. フリーパス

  • 有効成分:ペラルゴン酸(植物由来の成分)
  • 作用メカニズム
    • 植物の細胞膜を破壊して水分を失わせることで枯死させます。
  • 特徴
    • 自然由来の成分で、環境負荷が低い。
    • 速効性が高いが、根まで枯らす効果はない。
    • 家庭菜園やペットのいる庭でも安全に使用可能。
    • 効果の持続性は短く、再散布が必要。
  • 適用雑草:一年生雑草、根浅い雑草。

購入時の評価ポイント

  1. 雑草の種類と繁殖力
    • 根深い多年生雑草(スギナ、セイタカアワダチソウなど)→ラウンドアップ。
    • 一年生雑草や広葉雑草中心→ハイフーノン、ザクサ、バスタ。
    • 発芽前の対策→ゴーゴーサン乳剤。
  2. 効果の速さ
    • 速効性重視→ハイフーノン、ザクサ、バスタ、フリーパス。
    • 長期的な効果を重視→ラウンドアップ、ゴーゴーサン乳剤。
  3. 使用場所
    • 家庭菜園や庭→環境負荷の低いフリーパスやバスタが適切。
    • 農地や広い空き地→ラウンドアップやゴーゴーサン乳剤が効果的。
  4. 環境負荷と安全性
    • ペットや子供がいる場合:フリーパスやバスタ。
    • 持続性と再発防止を重視:ラウンドアップ、ゴーゴーサン乳剤。
  5. コストと持続性
    • 低コストで速攻性が欲しい:ハイフーノン、ザクサ。
    • 高コストでも長持ち:ラウンドアップ、ゴーゴーサン乳剤。

比較表まとめ

特徴 ハイフーノン ザクサ ラウンドアップ バスタ ゴーゴーサン乳剤 フリーパス
速効性 高い 高い 中程度 高い なし 高い
根まで枯れるか 部分的 部分的 完全に枯れる 部分的 なし なし
環境負荷 低い 低い 非常に低い 低い 中程度 非常に低い
持続性 短期 短期 長期 短期 長期 短期
適用雑草 一年生 一年生 一年・多年生 一年生 一年生 一年生
価格 安価 中程度 高価 中程度 中程度 中程度

結論

  • 速効性が欲しい:ハイフーノン、ザクサ、バスタ、フリーパス。
  • 根までしっかり枯らしたい:ラウンドアップマックスロード。
  • 発芽前対策や持続性重視:ゴーゴーサン乳剤。
  • 環境や安全性が最優先:フリーパス、バスタ。

用途や環境に応じて最適な除草剤を選ぶのですが、私は、ラウンドアップマックスロードとゴーゴーサン乳剤の2つを購入しようと思います。

やはり、この二つが環境的に考えても、防除的に考えても効果が期待できると思います。

もちろん、CAINZで販売されているすべての除草剤は安全ということは分かっていますが、それでも、作物に直接かかわる部分には使用はしないつもりです。

畑の周辺に使用して、通路や畝間はできるだけ手で雑草を抜くつもりです。


1. ロロックス

  • 有効成分:未指定(一般的にはフルクロラリンを含む製品が多い)
  • 作用メカニズム
    • 茎葉兼土壌処理型。茎葉に直接作用するだけでなく、土壌に残留して発芽前の雑草を抑制。
  • 特徴
    • 広葉雑草に強いが、イネ科雑草にも効果を発揮。
    • 持続性があり、雑草の発芽を抑制可能。
  • 適用雑草:一年生雑草、広葉雑草、イネ科雑草。

2. 2-4-D

  • 有効成分:2,4-ジクロロフェノキシ酢酸
  • 作用メカニズム
    • ホルモン型選択性除草剤。植物の成長ホルモンに似た構造を持ち、異常な成長を引き起こして枯死させる。
  • 特徴
    • 広葉雑草専用で、芝生や牧草地などのイネ科作物に影響を与えない。
    • 茎葉処理型で吸収後に全身移行。
  • 適用雑草:広葉雑草。

3. ナブ乳剤

  • 有効成分:未指定(ナブ乳剤はピリダジン系を含む製品が一般的)
  • 作用メカニズム
    • 選択性除草剤。イネ科雑草に特化して作用し、脂肪酸合成を阻害して枯死させる。
  • 特徴
    • 特にオヒシバやメヒシバなどのイネ科雑草に効果的。
    • 雨に強く、散布後すぐの降雨でも効果が落ちにくい。
  • 適用雑草:イネ科雑草。

4. トレファノサイド

  • 有効成分:トレフルラリン
  • 作用メカニズム
    • 土壌処理型で、雑草の発芽前に散布し、種子発芽を阻害。
  • 特徴
    • イネ科・広葉雑草の発芽前抑制に有効。
    • 効果が長持ちし、雑草管理が楽になる。
  • 適用雑草:一年生雑草、広葉雑草、イネ科雑草。

5. ラッソー

  • 有効成分:アラクロール
  • 作用メカニズム
    • 発芽前処理型で、雑草の種子発芽を阻害。
  • 特徴
    • 特にイネ科雑草に効果が高い。
    • 土壌への残留性があり、一定期間雑草の発生を抑制。
    • 雨に強く、散布後の降雨でも効果が維持される。
  • 適用雑草:イネ科雑草、広葉雑草。

6. MCPP

  • 有効成分:MCPP(メコプロップ)
  • 作用メカニズム
    • ホルモン型選択性除草剤。2-4-Dと似た作用で、広葉雑草を異常成長させて枯死させる。
  • 特徴
    • 芝生や庭のイネ科植物を残しながら広葉雑草を枯らせる。
    • 土壌中で分解が早く、安全性が高い。
  • 適用雑草:広葉雑草。

7. アージラン液剤

  • 有効成分:ピリミジン系またはカルバメート系の成分
  • 作用メカニズム
    • 非選択性除草剤。茎葉処理で地下茎まで効果が及ぶため、難防除の多年生雑草にも有効。
  • 特徴
    • 幅広い雑草に対応可能で、一年生・多年生雑草に効果。
    • 残効性があり、長期間雑草の再発を抑える
  • 適用雑草:一年生雑草、多年生雑草。

8. クサクイック

  • 有効成分:グリホサート系や2-4-D系の複合成分
  • 作用メカニズム
    • 雑草の葉や茎から吸収され、全身移行して根まで枯らします。
  • 特徴
    • 一年生雑草から多年生雑草まで広範囲に対応。
    • 短期間で効果が現れ、難防除の雑草にも対応可能。
  • 適用雑草:一年生雑草、多年生雑草、スギナ。

比較表

特徴 ロロックス 2-4-D ナブ乳剤 トレファノサイド ラッソー MCPP アージラン液剤 クサクイック
作用型 茎葉兼土壌処理 茎葉処理 茎葉処理 土壌処理 発芽前処理 茎葉処理 茎葉処理 茎葉処理
適用範囲 広葉・イネ科 広葉雑草専用 イネ科専用 広葉・イネ科 イネ科専用 広葉雑草専用 一年・多年生 一年・多年生
速効性 中程度 中程度 高い 発芽抑制 発芽抑制 中程度 高い 高い
根まで枯らす 限定的 全身移行 部分的 発芽前抑制 発芽前抑制 限定的 地下茎も抑制 地下茎も抑制
残効性 高い 中程度 中程度 高い 高い 短い 高い 短い
環境安全性 高い 中程度 高い 高い 高い 高い 中程度 中程度

購入時の評価ポイント

  1. 雑草の種類と繁殖力
    • 広葉雑草専用:2-4-D、MCPP。
    • イネ科雑草専用:ナブ乳剤、ラッソー。
    • 幅広い雑草対応:ロロックス、トレファノサイド、アージラン、クサクイック。
  2. 使用目的と効果の持続性
    • 発芽抑制を目的とする:トレファノサイド、ラッソー。
    • 地上部と地下茎まで枯らしたい:アージラン、クサクイック。
  3. 環境と安全性
    • ペットや家庭菜園など、安全性重視:ナブ乳剤、MCPP、ラッソー。
  4. 速効性とコストパフォーマンス
    • 短期間で効果を求める:ナブ乳剤、アージラン、クサクイック

冬の間も雑草は映えてきていますので、ラウンドアップマックスロードを少しだけ使用して、その効果をレポートしたいと思います。

ゴーゴーサンは今のうちに1度捲き、春先になったら再度散布というパターンで散布をしてみます。

そちらの効果レポートはだいぶ先になると思います。

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