スポンサーリンク

簡単!プランターで楽しむにんじんの栽培方法

ニンジンのプランターでの育て方をまとめました。

ニンジンは比較的育てやすい野菜です

ニンジンは発芽さえできてしまえば、あとは育てるのは比較的簡単な野菜です。

春と秋に栽培が可能ですが、夏に種をまき冬に収穫する方が害虫被害も少なく育てやすいです。

発芽温度の幅は比較的広く、8℃以上の地温があればするので、冬に種まきをすることは可能ですが、気温により発芽までの日数が大きく異なります。

  • 15~20℃では8~10日
  • 10℃では14日
  • 5℃では30日以上(発芽率も発芽揃いも悪くなる)
  • 35℃以上になるとほとんど発芽しない。

人参は発芽させるのが大変難しい野菜で、種が水を吸う力が特に弱いので、発芽までは水を切らさないというのが鉄則です。

ニンジンの基本情報

下記に基本スペックと育て方をまとめさせていただきます。

基本スペック

原産地 アフガニスタン
分類 セリ科ニンジン属
発芽地温 発芽温度は8~30℃と幅広いが適温は15~25℃(35度以上では発芽しない)
生育適温 20℃前後
株間:短根系10~12cm ミニ系6~8cm

種類

・長根種と短根種に分けられる
・金時などの長根種は一部の地域で栽培されているだけ
・現在は短根種の五寸、三寸ニンジンなどと称される品種が主に栽培されている

栄養

ニンジンは緑黄色野菜の代表で、栄養価が高く、カロテン、ビタミンB2やC、葉酸、食物繊維などが多く含まれる。カロテンには抗酸化作用があり、体内で一部はビタミンAに変わる。

基本的な栽培方法

・冷涼な気候を好むが、幼苗時は高温にも比較的強い
・家庭菜園では夏まきで秋~冬に収穫する栽培が最も適している
・本葉3~5枚で10℃以下の低温にあうと花芽ができ、春になるとトウ立ちする
ニンジンの種は吸水力が弱く、種まき後に土が乾くと極端に発芽が悪くなる
・土が酸性ほど生育が遅れるのでしっかりと苦土石灰をまく
・土から根が出ているとその部分が緑化するので定期的に土寄せする
・収穫が遅れると根が裂けてしまうことがある

プランターの選定

深さ30cm以上のプランターであれば、どんなものを選んでも良いです。人参の株間は最終的には6~12cmで育てますので、何本育てたいのか?を考えて選ぶとよいと思います。

個人的には丸形のものより長方形のプランターの方が、スペースが無駄にならず、株間もわかりやいので、長方形の深型タイプがおすすめです。

↓こんな感じのプランターです。長さは60cmあり、2条で育てています。

土づくり

ニンジンに限らず、野菜の育て方を調べると、土づくりが重要ということが多く書かれており、元肥を入れろ!苦土石灰を施せ!と。。

こうやって書かれると、家庭菜園ではどうしても肥料過多になりがちです。

私も御多分にもれず、いつも肥料の量が多くなってしまいます。

酸度調整は事前に行う必要がありますが、肥料については、元肥は少な目にして様子を見ながら追肥するという形で補っています。

元肥を入れすぎて栽培を始めると取り返しがつかないので要注意です。

●石や植物残渣などは可能な限り取り除く

ニンジンや大根は生長点である先端部分が異物に触れると、根が分かれて「又根」になります。

これを防ぐにはできるだけ、障害物になるようなものは事前に取り除いておきます。

プランターの場合、前作の残渣をかたずけた後、30cmくらいの深さまでしっかり土をほぐすか、一度園芸シート等に土を空けて、土をほぐしてからプランターに入れ直すなどしておくと人参の根が育ちやすくなります。

●土壌酸度は?

土壌酸度は6.0~6.6ですので弱酸性の土を好みます。
pHが5.3以下になると、葉が黄変し成長が止まりますので、程よく石灰を施しておきます。

ニンジンは同じ土壌で栽培し続けるのは避けた方が良いです。同じ土壌で育てる場合は1~2年あけてから育てます。また、センチュウの被害にもあいやすいので、前作でインゲンなどを育てていた畑での栽培は避けます。
 種まき

●人参は種を直播して育てます

ニンジンは「苗」で販売されることはなく、また、家庭菜園でもポット等で育苗する野菜ではないので、プランターや畑に種を直播する野菜です。

苗などを移植すると、曲がった人参ができてしまい、育ちも悪くなります。

●種まきの時期

年間2回育てることができますが、育てやすいのは夏から秋にかけての種まきになります。

春まきは発芽はしやすいですが、とう立しやすく、栽培期間が4月~6月となりますので害虫の被害にも会いやすくなります。

  • 3月頃→6月中旬から収穫
  • 7月中旬から8月中旬→10月中旬以上に収穫

私は、冬にプランターが空いたので、冬まきで育てています。
その様子はこちらから↓

●種はスジ巻きで巻きます
条間は20~30cm。株間は6~12cmが基本ですが、私の場合は条間も株間も約10cm確保しています。
先述のプランターに2本の溝を掘り、そこに種をスジ巻きします。人参の種まきは間引くことを前提として種まきをします。
ニンジンの種はすごく小さく軽いです。特に給水などさせる必要はなく、このまままけば大丈夫です。発芽率は悪く、種の寿命も1~2年と短いので、多めにまいて後から間引きましょう。
ニンジンの種は好光性種子であるため、覆土は薄めにし、しっかり鎮圧を行い、種まき後は種が流されないようしっかりと水やりをします。
注意点は、好光性種子だからと言って覆土が薄すぎると乾燥しやすく、水切れを起こしますので、5mmくらいを目安にしっかり覆土、鎮圧しましょう。
不織布のべた掛けや藁やもみ殻による保湿も効果的です。
ただ、そこまでシビアにならなくても、毎朝水やりすれば問題ありません。
私が育てている人参はこちら。この品種は寒い時期にも種まきが可能な品種なため、冬まきで育てています。

間引きのタイミング

●間引きは全部で2回ほど行います。

  • 1回目は本葉が2~3枚のころ
  • 2回目の間引きは本葉が5~6枚のころ

1回目は葉が触れ合わない程度に間引きを行い、2回目は株間が6~12cmくらい確保できるように行います。

●2回目の間引きをしたら、追肥・土寄せ

2回目の間引きを行ったら、追肥を行います。条間、株間すき込みます。また、土寄せもしっかり行いましょう。人参の頭の部分に光が当たると、緑色に変色してしまいますので注意です。

↓間引き菜です。これも食べることができます。
パセリのような味がします(そっくりです)
毎朝食べるスプラウトと一緒に食べました。

●人参は最初のうちは成長が遅い

ニンジンははじめのうち(本葉2~3枚まで)は成長がゆっくりなため、焦って肥料を与えたり、水やりの頻度が増えたりしがちです。

発芽までは水分を切らさないようにしっかり水やりを行いますが、発芽後は土の表面が乾いたら水やりをします。水が多すぎると根腐れの原因になりますので注意しましょう。

収穫

ニンジンは種まきから110日(約3か月)で収穫できます。
葉が枯れたりというこれといった変化の目安がないので根元を少し掘って太さを確認してから収穫するようにしましょう。
しいて言えば、葉が旺盛に茂ってきたら収穫期です。

土を軽く掘って人参の頭の部分の直径が3~4cmくらいになっていれば収穫できます。

土中に長い間放置できる品種もありますが、一般的に放置し、成長しすぎると身割れを起こすので、取り遅れないようにしましょう。

※ブログランキングに参加しています。

プランター菜園ランキング

にほんブログ村 花・園芸ブログ プランター菜園へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました